ゆらぎ荘の幽奈さん 190話 感想
ところで
めぞん一刻って知ってますか?僕は知ってます。
目次
バカパート
扉絵がえっち。皆さんはどんな初夢を見ましたか?僕は起きて5分間くらいは覚えていたけど忘れちゃった!
季節は文化祭前。去年はソーマたちが湯煙高校に遊びに来たけど、今年は誰か来てくれるかな?
クリスマスが目前に迫った文化祭の準備期間中、どこか浮足立った様子の湯煙高校の生徒たち。そしてそれは千紗希ちゃんも例外ではなかった・・・。
去年と同様今年も二人でクリスマスイブにバイトをすることになっているコガラシ君と千紗希ちゃん。
はじめはバイト後にコガラシ君とデートするという妄想だったのに、次第に妄想の内容がえっちになっていく千紗希ちゃんが可愛い。
”未来でコガラシ君と自分が結ばれていた”という事実だけを心の拠り所にして、バイト後のデートワンチャンを願っている千紗希ちゃん。せ、切ねえ・・・。
結果ありきの意見にはなってしまいますが、千紗希ちゃんの姿勢が消極的すぎるというか、受け身すぎるというかそんな感じに見えてしまいますね。
読めばわかる通り、千紗希ちゃんはコガラシ君をデートに誘おうとかは考えていないんですよね。
あくまで”成り行きでデートすることになればいいな”くらいの気持ち。
結果的に千紗希ちゃんのこの楽観的とも言える妄想は打ち砕かれしまうんですなあ。
事件パートI
はい、狭霧ちゃんにイブのデートの先約を取られてしまいます。
この時の流れがこんな感じ。
狭霧ちゃん・コガラシ君 | 千紗希ちゃん | |
狭霧ちゃんがコガラシ君にイブの予定を聞く | → | 千紗希ちゃん焦る |
狭霧ちゃんが不器用さを発揮してデートに誘えない | → | 千紗希ちゃんホッとする |
コガラシ君が狭霧ちゃんの意図を汲み取る | → | 千紗希ちゃん目が曇る |
コガラシ君がイブはバイトがあるという話を始める | → | 千紗希ちゃん目が輝く |
狭霧ちゃんが粘ってコガラシ君が折れる | → | 千紗希ちゃん目が死ぬ |
季節の変わり目の空よろしく、目まぐるしく晴れたり曇ったりする千紗希ちゃんの表情、とても好きです。
なんかこう・・・その・・・・いいよな・・・(語彙貧弱)。
博愛はヒロインにとっては必ずしもうれしいものとは限らない。
ハーレムラブコメの抱える宿命に千紗希ちゃんもぶつかり、激しいダメージを負ってしまいます。
千紗希ちゃんが狭霧ちゃんの努力を認めているのが辛いですよね。
これって裏を返せば自分が狭霧ちゃんと比べると努力していないってことも認めていることになるじゃないですか。
実際千紗希ちゃんって雲雀ちゃんや狭霧ちゃんやかるら様(や朧さん)と比べるとほとんどコガラシ君にアタックしていないですよね。
ラッキースケベを除外して自発的なアタックに限定すると足湯で太もも見せつけたのと無人島でコガラシ君に後ろから抱きついたのくらい?(あれ?これゆらぎ荘的にアタックしてないだけでリアルだったら結構なアタックだな・・・・)
ま、まぁてなわけで千紗希ちゃんは多分自分が恋愛的にサボっていたということも自覚していて、それが余計に彼女の心に傷をつけているのではないでしょうか。
誰も責められない。責めるべきは自分という状況。辛い・・・。
もちろん修学旅行編での千紗希ちゃんの行動は間違いなく努力といえるものですし、あの勇気ある行動が恋愛的にプラスにはたらくことは間違いないと思います。
でもあれは少しベクトルが違うといいますか、あれを恋愛的アタックとカウントするのは難しいですよね・・・。
とうとうコガラシ君と狭霧ちゃんを直視できずにその場を去ってしまう千紗希ちゃん。
事件パートII
逃げ込んだ先の体育館倉庫でも苦悩が千紗希ちゃんの頭の中をグルグルグルグルと駆け巡ります。
ズタボロな精神状態で告白しようかどうか迷う千紗希ちゃん。
よく気分が落ち込んでいるときに考え事をするのはやめろと言われますが、僕もできることならこの言葉を千紗希ちゃんに贈ってあげたかった。
結果的にはこの悩んでいる時間があの告白を生んでしまうんですね・・・。
登場するコガラシ君。普段なら「よっ!!気の利く男!!!」ともてはやすところだが今回ばかりはタイミングが悪かった・・・・。
気を使って迎えに来てくれたコガラシ君に対して、普段のコーくん呼びではなく冬空くん呼びをする千紗希ちゃん。
はい。完全に八つ当たりですね。
拗ねてわざと距離感のある呼び方をするなんて・・・。
音無響子並みにめんどくさい女だぜ・・・・。
でもそんなところが好き。
ちょっと話脱線しますが冬空の隣の点々必要ですかね?
それくらいは読者を信用してくれてもええんやで。汲み取る!汲み取るゥ!!
そしてまさかの告白。一世一代の大事な大事な告白がこんな形になってしまうなんて・・・。
自分で自分の告白を最低と評しているのが辛い・・・。
悪いのは自分で、八つ当たりしている自覚があるってことですもんね。
この後めちゃくちゃ自己嫌悪に陥ってしまうんだろうなあ。
来週のジャンプ
頑張れ千紗希ちゃん!!
じ、次号が気になるぜ・・・。ってええ~~~~20日発売なんですか!!??
その間何すればいいんだ!?
そ、そうか!!ゆらぎ荘のカラー版を買って読めばいいんだ!!!
ハーレムラブコメにおける博愛
今回ハーレムラブコメにおける博愛は時にヒロインズを傷つけるということが読者に対して提示されました。
実は同じテーマについて触れていたエピソードが割と最近あったんですよね~。
皆様覚えていらっしゃるでしょうか?
他心通が使えるかるら様はコガラシ君が自分を愛らしく思っていることを知っています。そして同時に、コガラシ君がほかのヒロインズに対しても同じ感情を持っていることも知っています。
その悔しさを風邪に罹って弱っているときにポロっとこぼしてしまうお話。
ただかるら様は千紗希ちゃんと比べるとポジティブシンキングといいますか、”なにくそやったんでえぇ”的な心意気を感じますよね。悔し涙こそ流していますが。
おそらく今週の千紗希ちゃんとかるら様の立ち位置を入れ替えていたとしたら同じ結末にはなっていないでしょう。
多分かるら様なら二人のデート妨害するしな。(本当か?)
みんな来月発売の20巻買おうね。
宮崎千紗希という女
「なんでミウラ先生は修学旅行に引き続き、千紗希ちゃんをひどい目に合わせるんだ・・・。」という趣旨のツイートを散見したのですが、僕は修学旅行と今回の件はちょっと性質が違うと思っているんですよね。
だって修学旅行の事件って完全にクソ酌人が悪いじゃないですか?
でも今回の事件は千紗希ちゃんに非があるわけですよね?
今回の千紗希ちゃんの立ち位置を他のゆらぎ荘キャラと置き換えて考えてみてください。
上に書いたようにかるら様は嫉妬を糧に逆に奮起しそうな性格です。雲雀ちゃんも同じタイプですね。
狭霧ちゃんはひたすら自分を責めて八つ当たりはしなさそう。
朧さんは側室でいいとか言い出しそう。
正直幽奈さんは千紗希ちゃんと同じパターンになる可能性もありそう・・・。
要するに他の人だったら回避できていた可能性もあるわけですよ。
うまく説明できないんですけど、ひどい目に遭わされているというよりも、千紗希ちゃんが乗り越えなければいけない壁が然るべきタイミングで来たという印象なんですよね。(伝わってくれ。)
まあひどい目に遭っていることに変わりはないんですけど、そこに神(ミウラ先生)の手はあまり感じなかったですね・・・。
そもそも千紗希ちゃんは恋心の自覚も嫉妬から始まっていますからね。
今まで見えていなかった幽奈さんを認識するや否や、嫉妬心が芽生えとるわけですよ。
全く・・・重い女だぜ。
化け物ぞろいのゆらぎ荘メンバーの中で嫉妬ぽかったり、重かったり比較的等身大の女性として描かれている千紗希ちゃん。
それゆえに今回の結末もある意味納得できてしまうんですよね。
雑感
少女漫画を読み、モー娘。を聞き、韓ドラを見て成長してきて、その影響かどうか分かりませんが今週のゆらぎ荘みたいな話めっちゃ好きなんですよね。
あんまりジャンプラブコメで女の嫉妬とかヤキモチをシリアスに描くの見ない気がするんですけど、もっと流行ってくれないかなあ。
果たして千紗希ちゃんはこの壁をいかにして乗り越えるんでしょうか?
できればコガラシ君はアシスト程度で、千紗希ちゃん本人の力で乗り越えてほしい!
頑張れ!千紗希ちゃん!!!!
マジで20日が遠すぎる・・・。
余談
千紗希ちゃんを最も傷つけた”狭霧ちゃんとコガラシ君が何度もデートをしている”という事実。
上記の画像のデート、実は全部過去話なんですけど皆さん覚えていますか?
アウトレットは3巻23話 『攻めすぎる狭霧さん』
ユノワールは11巻94話 『狭霧さんと甘い任務』
駅前は20巻収録予定の176話 『任務ではない狭霧さん』
ですね。
実は前二つは任務でデートしているのでその事実を千紗希ちゃんが知っていれば幾分かダメージを軽減できたかもしれない・・・・。
みんなゆらぎ荘の既刊買おうね!!